今明かされる「マジカル・ミステリー・キュア」の真相

数日前MLP脚本のM・A・ラーソン氏のトークパネルの録画がYoutubeに投稿されました。
（残念ながらどのイベントでいつ収録されたのかどこにも書いてありません…）
内容はシーズン3第13話（最終話）「マジカル・ミステリー・キュア」について。


この話の放送の後で、トワイライトがプリンセスになるという内容、そして話の構成の全般的なまずさについて一部ファンがラーソン氏を攻撃したり「Thank You M・A・Larson」（[トワイライトに羽をつけてくれて]ありがとう、という意味のほめ殺し)がネット上で流行したりしましたが、このトークを聞いた後ではその攻撃の矛先がラーソン氏に向かったのは間違いだった…と考えなおすかもしれませんね。
それから、シーズン3脚本執筆時にはそこで番組が終了する予定だったという事ですが、これがスタッフの口から事実としてはっきり語られるのはこれが初めてかもしれません。（噂としては当時からほぼ定説になっていました。）
この回の脚本をメーガン・マッカーシー氏が手直しする段階で付け加えられたという「スタースワール」要素。この後のシーズンやエクエストリア・ガールズ／レインボー・ロックスでも折にふれて言及されるスタースワールですが、果たしてメーガン氏の考える計画ではどのような流れで今後のストーリーに絡んでくるのでしょうか。

以下、翻訳です。

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（司会）「マジカル・ミステリー・キュア」の話の構造について何か。いきなり高度な質問ですけど。

（ラーソン）まず、あれは前後編にすべきだったね。みんな同意するだろ？

（はい）

僕も最初に（ハズブロに）そう言ったんだけど「ノー」と言われたんだ。

クライマックスがエピソードの途中になっちゃってるのが変だよね。
最後の部分は儀式とお祝いになっている。構成的には意味をなさないよね。でもミュージカルだから許されるとして…
君たちが見たのは僕が書いた通りじゃないんだ。ちょっとこの話題はトリッキーなんだけど、僕があのエピソードを書いた時点では、あれが最終回だったんだ。
で、僕が長い脚本を提出して２－３ヶ月たった後で「はい、シーズン４やります」って。（笑い）
でも僕はもう離れちゃってたから、「うーわ、頑張ってねメーガン（マッカーシー）」て言うしかなくて。（笑い）
あれからどう続けるんだろう、もう終わっちゃってるのにってね。
僕の脚本では、最後に（第一話の冒頭に出てきた）本が閉じられて終わるんだ。
で、みんな放送見て炎上して…「なんでプリンセスにしたんだ」「番組を台無しにした」とかなんとか。
僕がいたらもっと何とかしたさ。でもあれは最終回として書いたんだから！

放送されたバージョンは大体、おおまかに僕の脚本に沿ってたと言えるけど、元は「パンドラの箱」を元にしたストーリーだった。

第一幕でトワイライトは配達された大きな木箱を受け取る。それにはセレスティアの「私の忠実な生徒トワイライトへ、新しいレベルへ進むためのあなたへの学習です」という手紙がついていた。
箱のなかには色々な高度なマジカルな学習のための物品が入っている。「明日から一緒に学習を始めましょう」と手紙にあったが、トワイライトは待ちきれずに（彼女なら絶対そうだよね）品々を調べはじめて、開けてしまうのが「パンドラの箱」なんだ。それが原因で（Mane6の）キューティーマーク入れ替わりが起こる。
第一幕の最後でトワイライトはセレスティアに助けてほしいと手紙を送るんだが、返事には「大変なことをしてしまいましたね、私には助けられない」と。そこでトワイライトも事態の重大さに気づく。

ここが僕が放送されたバージョンを気に入らないところで、つまりトワイライトはあのエピソードの中で特に「羽」をもらうような事はしてないよね。僕の脚本では、トワイライトはセレスティア「ですら」出来ない事をした。これは大きな違いだ。脚本では呪文を読み上げる場面はなかった。本があって、トワイライトが魔法を修正すると、ページの呪文がひとりでに書きなおるのさ。そして彼女は（プリンセスの）位に昇る。すごい業績だろ？セレスティアにさえ出来なかった事をしたんだ。そして彼女は羽を得る。
…って部分はすべてカットされて、僕は全然書いてない「スタースワール」関連が入れられた。
なぜかは不明だよ、まあ大体わかるけど。話を後に続けるためだよね。
僕の脚本にはエバーフリーフォレストがフラタシャイのコテージに押し寄せてくる場面があった。メーガンはその部分を取り出してシーズン4の初回に使ったけどね。あれはいいアイデアだった。シーズンを続けるためにいろいろ改変が必要だっただろうけど、僕には納得がいかない点もある。どうしてスタースワール関連を入れて、パンドラの箱を切ったのか…とってもいい話の枠組みだったのに。

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機会があったらぜひこのオリジナル版の脚本を読んでみたいものです。
動画はこちら。