SSブログ

エクエストリアガールズ/サンセッツ・バックステージ・パス [エピソード]

EqGdigital_promo_girls_title.jpg
先ごろスタジオDHXでの製作終了が発表され、これがエクエストリアガールズの最後の44分TVスペシャルか?と噂される「サンセッツ・バックステージ・パス」がアメリカ放送予定日より1ヶ月以上早い2019年6月26日にメキシコの「ディスカバリーキッズ」で先行して放送されました。音声はスペイン語吹き替えとオリジナル英語の切替可能だったようです。こちらは英語音声の動画。


なおソースファイルの影響で一部画像と音声に欠落部分があります。

ディスカバリーファミリーチャンネルのプレスリリースにも書いてありましたが、この話は1993年の映画「Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)」を元にしたタイムループストーリーで、野外音楽祭の同じ一日に閉じ込められてしまったサンセット・シマーを描きます。
同じような構成の映画に2014年のSF「Edge of Tomorrow(邦題:オール・ユー・ニード・イズ・キル)」などもありますが、今作品はかなり忠実に元ネタの「Groundhog Day」をなぞっています。特にラストシーンは元を知っているとニヤリと出来ますね。元の映画にはこれといったタイムループの原因は描かれませんが、この話はちゃんと原因が明かされる所も違っています。
ストーリーエディターは過去4作の1時間スペシャル「フォーガトゥン・フレンドシップ」「ローラーコースター・オブ・フレンドシップ」「スプリング・ブレイクダウン」の脚本と同じニック・コンファローネさんですが、今回は脚本としてクレジットされているのはホイットニー・ラルズという方。
この話の脚本を元にしたゲームブック(本を読みながら選択肢を選びストーリーを進めていく本)「 Make Your Own Magic: Starswirl Do-Over 」も2月に出版されていました。正しい選択をした場合のストーリーはアニメとほぼ同じですが、選択を失敗するとサンセットが「同じ一日を永久に繰り返す」「時空の流れがどんどん加速して自分だけ取り残される」のようなエグいエンディングの可能性もありかなりメンタルを削られます。また、ある選択肢ではサンセットにボーイフレンドが出来て事件が起きる前の時点に時空移動してしまったりします。

EqG_SBSP_Mail.png
出所不明ですがこちらは恐らく一連の「ロシアリーク」関連と推測される、この作品の製作の初期段階と思われる2017年12月5日の日付の「K-Lo」のキャラクターについての説明。ニック・コンファローネさんサイドが出した物の可能性があります。K-Popバンドの「2NE1」の動画をキャラデザの参考にする旨の指示があります。

これまでの長編と違い、今回の話には「悪役」は出て来ません。タイムループを起こした張本人には誰かを傷つける意志はなく、自分たちを高めるために完璧を求めて虚しく1日を繰り返していただけだったのです。
さらにに言うと今回は誰もポニーアップ変身しない初めての長編でもありました。使えるのは自分の能力と記憶、そして友人の手助けだけ、周囲の状況を何も変えることが出来ないサンセット・シマーはまさに自分を変えピンキーを幸せにすることによって無限に繰り返される1日から脱出出来たのです。
EqG_SBSP_PostCrush.jpg
そしてこの話のクライマックスはギスギスしていたアイドルバンド「ポストクラッシュ」の2人が友情を取り戻す流れ。20代と設定されたこの2人が青春時代から大人になるはざまで失いかけた尊い友情がサンセットとピンキーの燃え上がる友情の輝きを浴びて蘇ります。

サンセットとポストクラッシュ達、そして彼女達に影響を与えられている人々以外は基本的に毎回同じ行動をしているはずなので、別の服を着ているというのは設定と逸脱していますがウォールフラワーの可能性もあります。


最後のシーンのセリフによるとサンセットが同じ1日を繰り返していたのは3週間分(21回)という事ですが、ゲームブック版によると最善の選択をしても一年以上繰り返していた事になっています。劇中にあったように500個以上ある瓶の中のキャンディの数を当てられたとすると、やはりそれなりの繰り返しも必要な気がしますが…


EqG_SBSP_dazzlings.jpg
ダズリングスは5年ぶりの再登場。相変わらずのヴィランっぷりで、和解して許してもらおうとするつもりなどさらさらないようで安心出来ますね。
ただしこちらでご紹介したミュージックビデオ「ファインド・ザ・マジック」の中には「単純なものに魔法を見つけよう」という歌詞とともにお茶の葉を見つめるアダージョのカットがあり、悟りのような心境の変化があったことは確かです。ステージでは相変わらず黄緑のスモークが出ていますが以前と違ってこれは「観客のマイナスの感情」などではなく本当のスモークのようです。
「レインボーロックス」のラストでMane7に敗北して魔力を司るペンダントの宝石を破壊されたはずですが上記ミュージックビデオにはその宝石がかなり復活してくっついている様子も出て来ます。
EqG_FindTheMagic_pendant.jpg

また、魔力を失ってオンチになってしまった事についてはがんばって練習してある程度克服したものと思われます。劇中には「電子機器を使って補正している」とも取れるセリフがありますが、リアルタイムでそれをやるとしたら専門のオペレーターが必要ですし、マイクを通した声だけではなく生の声も聞こえる野外ステージではそんな小細工も出来ないのであくまで限定的・補助的なものと思われます。
何よりツアーバンで寝泊まりしている貧乏なダズリングスにはそんな機材を買うお金は無さそうですし…
nice!(1)  コメント(1) 

nice! 1

コメント 1

お名前(必須)

RainbowRocks以来の名作だわ今回。
翻訳ありがとう楽しかった
by お名前(必須) (2019-07-04 22:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。